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ある結婚式に出席した 新郎は慶応義塾大学法学部卒業の海軍大尉(海上自衛隊一尉) 新婦はSydneyのUNSW経済学部卒業の国際公認会計士(CPA) 披露宴の司会役は新婦の実兄と実弟が海軍訓練服を着て漫才もどきで努め 両人の入場時には新婦の実母が和服姿でギターを奏でることからスタートした 出席者全員がカジアルな装いで いわゆる黒のダブルかシングルの礼服と称するお決まりなど着用している者は皆無 両人の父親たちでさえも ネクタイ無しのきわめて気楽なスタイルであり 食事の形式もバイキングスタイルでの食べ放題 飲み放題と どれをとっても堅苦しさとか形式とは無縁の進行であった 中でもデジタル技術をフル活用したNHKの夜のニュース番組をパクッた両人の結婚ニュースへの街頭インタヴュー 新婦の実兄の経営する南太平洋Vanuatuのホテルのスタッフとの掛け合い漫才などは まさに吉本から及びがかかりそうなほどの抱腹もの 当然のことながら 見せかけだけのケーキの入刀  親族を代表しての謝礼の言葉(両人の両親 兄弟姉妹以外の親族など誰一人出席していない) 仲人よりの両人の紹介(仲人などいない) 来賓を代表しての祝辞(来賓など無し 全員会費¥10,000でご祝儀などの受け取り拒否) 友人を代表しての祝辞 お決まりの結婚賛歌の合唱 祝電の披露(祝電など無かった?) 新婦のお色直し(出席者を待たせておいての自己満足だけの着せ替え人形) 両親への花束贈呈~~~一切無し 両人の生い立ちはVideoでさっと流し 出会いも新郎から直接説明させ 両人の座るひな壇さえも無し 式の間はずっと新郎は海軍大尉の制服 新婦は貸衣装の振袖で出席者の席をまわり ともに食べともに飲む という実にすがすがしい披露宴であった

披露宴に先立つ結婚式は なんと靖国神社奥の院での式であった
靖国神社ではよほどのことがない限り結婚式などは受け付けないらしいが そこでも新郎の海軍大尉とかなりな国粋主義者であるという新婦がプロモーションVideoまで用意して神社側を説得したというから その準備万端には恐れ入る  

こけおどしの装置ばかりですべてが業者任せの結婚式場で 式から披露宴までが分刻みで追い立てられるような中身のないビジネス優先の結婚式が当たり前のなか このような友人知人の協力のもとに 頭脳と時間と体力を相当つかったであろう披露宴は主席者全員の記憶に長く残るであろうことは間違いない 

当節は結婚式やら披露宴やらでもろもろの費用が400万円近くかかり ほとんどが親がかりが当たり前と思っているような時代に 靖国神社での式典の謝礼だけを新郎の父親が負担したと聞き  新郎新婦の確かな人生感と 世間のしがらみなどに拘らずそれを当然として受け入れる両親の凛とした姿勢にほぼ3時間の披露宴が短く感じられ 久しぶりに気分よく酔った
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