５０年目

〔50年目〕
古典落語の名作に　〔100年目〕　という演題がある
堅物でとおっている大店の番頭が　旦那（主人）に内緒で芸者衆を引き連れ船遊びの最中に　旦那にばったり～後日　旦那から事情を聞かれ　堅物で通して来たのが　あんなザマを見せて100年目　と思いました　と
 
開成学園高等学校を１９６３年に卒業というから　2013年は50年目
それを記念して　母校に何か寄付　記念ゴルフ会　記念講演　東関東大震災の被災地を慰問ついでの温泉旅行　～　などいろいろ企画されている
 
当然現在の年齢は68―69歳であるから　同期350名ほどの20名ほどは物故者　残る90％も現役引退で年金生活？
同期生のうち　10名ほどは実刑を受けた前科者（殺人　恐喝　詐欺　選挙違反　公文書偽造　私文書偽造）　実刑をうけず執行猶予のついた者（法人税法違反―脱税）もいる
 
―放課後　学校近くのサテン（喫茶店）でタバコを吸って　警察官に補導され停学
―開成中学3年の修学旅行先の土産店で　集団万引きをして停学
―近くの女子高校の生徒との不順異性交友―妊娠―中絶
―校内の食堂で　わざわざ小銭で支払い　10円　20円のごまかし
―上野のサテンのウエイトレスをコマして　更衣室で私服に着替えて咥えタバコでパチンコ
―荒川土手でポンコツトラックを無免許で運転練習し　試験場で免許受験―合格
―原付１種のナンバーに手を加えて　原付２種にして2人乗り～
―春休みに無謀にも自転車で東京ー大阪を走破？し　その顛末を現代語の教師に添削させ　挙句は受験雑誌に売り込み　大枚な原稿料をせしめ　4人で山分け～

   まだまだ　書けばキリがないほど
 
もっとも　教師どもが　校長室となりの会議部屋で徹夜麻雀をして　深夜の明かりを怪しんだ近所から警察に通報が行ったこともあるほど（月の虹ー東京K高校の教師たち　葉山修平著　龍書房）　この生徒にこの教師ありで　さして驚くこともないが
 
これが　30年間東京大学入学者数日本１の開成学園の50年前の実態
まさに　〔50年目〕　落ちもなしの　三文話で　お粗末さま
 
くだらない文書を読んでいただいたお詫びに　ちょっと　お役にたつ知識を～
落語には　旦那（だんな）　がしばしば登場するが　これはサンスクリット語のdanaから来ている
臓器提供者を「ドナー(donor)」と呼んでいるが　これは日本語の「旦那(だんな)」と同じ語源である
 
そんなことは　100年前から承知している！　であれば　またしても失礼しました
お退屈さま　おあとがよろしいようで！